全てが鋼で出来ていて、加工が難しくサビが出やすい。
刃の部分にのみ鋼を使用。加工性は良くなったがサビが出やすい。
加工しやすくサビにくいが耐磨耗性が低い。
硬度HRC60。合金内のコバルト含有量2%以下。硬度と耐磨耗性がアップ。
硬度HRC60。合金内のコバルト含有量3%。硬度と耐磨耗性がコバルト合金よりアップしている。
硬度HRC47。コバルト純度60%以上のものを指す。耐摩耗性、耐腐食性、非磁器性の利点があり難易度の高い材料といえる。
硬度HRC64という高硬度金属で加工が非常に難しいが、純コバルトより耐摩耗性が高い。
硬度HRC64HYSをさらにHRC67という加工限界に近い超高硬度まで高めた。従来のHYSよりさらに耐摩耗性が高い。
「研ぎがいらない美容ハサミ」というハサミの永遠のテーマ
それに向かって進む素材として選んだのは当然のように超微粒子粉末鋼HYS(ハイス)
しかも従来のHYSを超えた「この硬度では加工出来ない」と言われた業界初のHRC67という高硬度に焼き入れをしたHYSでした。
この加工に対して非常に困難を極めた素材で作られたHYS-MAX67はコンセプトプランから製品化まで数年を費やし永遠のテーマに一番近づいた美容ハサミになりました。
このハサミはハヤシ・シザースが現時点で最硬の素材を加工できる。
最高の技術を持つシザーメーカーである
という自信と自負を形にしたものです。
ハサミの素材で良く使われるSUS系などの素材は、原料を高温で溶かし、混ぜ合わせ、延べ板にし、その延べ板素材をカットして製造します。しかし、これだけ技術が上がった現在でも溶かした金属の全体の比率を均一に混ぜ合わせることは大変難しいのです。これを解決したのが超微粒子粉末鋼とよばれる金属。
従来のSUS系素材をはるかに超える高硬度金属(ロックウェル硬度でHRC63~64)。それが、ハヤシ・シザースのHYS(ハイス)鋼。
硬度を上げるタングステン、粘りを出すモリブデン、添加剤としてのバナジウムなどの金属素材を微粒子化して焼き固める最新の「粉末治金技術」で造られたこの金属ハイスは、それまでの合金の問題を解決した合金内の粒子が全体的に均一で緻密な素材です。それにより、驚異的な硬度と粘りを実現したこのハイス鋼は、高速ドリルなどの工作機械にも用いられるほどの強度を誇ります。
この鋼材で造られたハサミは、今までの素材よりも切れ味が驚くほど長持ちし、刃こぼれしにくい上に、刃性が高くて粘りがあります。HYSで作られたシザーは弊社の現在までのデータでもメンテナンス回数は通常のシザーとは比較にならないほど少なくなっています。
焼入れが不要な特殊鋼「純コバルト」は、硬度こそHRC47と少し低いが、ステンレスやコバルト合金に比べて耐摩耗性・耐腐食性に優れている。非磁性(磁気を帯びない)で金属の摩耗粉が付着せず、刃先を傷めにくい。しかし、加工が困難を極めるため、他メーカーでも取扱いが少ない。
ハヤシ・シザースでは、刃と柄を別合金にする事で多彩な接合を可能にしている。
また、こだわっているのは手作業での裏スキ。ハサミ造りで最も難しいとされる特殊な技術で、国内でも数人しか出来ないと言われている。
弊社は、業界では珍しい純コバルト鋼の自社オリジナル金型5~7インチを保有している。
HRC64HYSをさらにHRC67という加工限界に近い超高硬度まで高めた。従来のHYSよりさらに耐摩耗性が高い。究極の滑らかさ。
従来のSUS系素材をはるかに超えるHRC64という高硬度金属。加工が非常に難しいが、耐久性に優れ、刃性が高くて粘りがある。
コバルト含有量約3%。コバルト合金より硬度と耐磨耗性に優れた鋼材。
SUS系鋼をベースにコバルト含有量は約1.5%前後。延べ板状からレーザーで型を抜き加工。ステンレス鋼に比べて硬度と耐磨耗性がアップ。
コバルト純度60%以上のものを指す。耐摩耗性、耐腐食性、非磁気性の利点があり難易度の高い材料といえる。