出来るだけ真っ直ぐに切りたいとの思い。答えは刃元の形状にありました。
刃元の刃形をラウンドさせる事により従来より早く髪の毛を捉える事ができ、刃元での髪の逃げを解消させることが出来ます。
HYS-PR400-αH-7
ハサミの素材で良く使われるSUS系などの素材は、原料を高温で溶かし、混ぜ合わせ、延べ板にし、その延べ板素材をカットして製造します。しかし、これだけ技術が上がった現在でも溶かした金属の全体の比率を均一に混ぜ合わせることは大変難しいのです。これを解決したのが超微粒子粉末鋼とよばれる金属。
従来のSUS系素材をはるかに超える高硬度金属(ロックウェル硬度でHRC63~64)。それが、ハヤシ・シザースのHYS(ハイス)鋼。
硬度を上げるタングステン、粘りを出すモリブデン、添加剤としてのバナジウムなどの金属素材を微粒子化して焼き固める最新の「粉末治金技術」で造られたこの金属ハイスは、それまでの合金の問題を解決した合金内の粒子が全体的に均一で緻密な素材です。それにより、驚異的な硬度と粘りを実現したこのハイス鋼は、高速ドリルなどの工作機械にも用いられるほどの強度を誇ります。
この鋼材で造られたハサミは、今までの素材よりも切れ味が驚くほど長持ちし、刃こぼれしにくい上に、刃性が高くて粘りがあります。HYSで作られたシザーは弊社の現在までのデータでもメンテナンス回数は通常のシザーとは比較にならないほど少なくなっています。
ロングシザーの強みでもある出来るだけ真っ直ぐ切りたい、あと少し切りたいとの思い。
「その答えは刃元の形状にありました」
刃元の刃形をラウンドさせる事で従来よりも早く髪の毛の捉えが始まり、刃元での髪の逃げを解消し、定規のようなカットラインを手に入れる事ができました。
動刃(親指側)及び静刃の両方の可動部分にベアリングをセット。二つのベアリングで新体感の超スムーズな開閉を実現。
特許を取得した車のホイールをイメージした8スポークコンセプトは、 サロンワーク中に、シザーケースに引っ掛からないフラットデザイン。スタイリッシュの中にも存在感抜群に仕上げています。
ハヤシ・シザースでは、このダブルベアリング仕様のシザーを「ダブルホイールベアリング」と呼んでいます。